41介護

介護について自分の考えを書きます。

在宅看取り介護 6

ばあちゃんは寝ている
割と
安らかに


自分は夜勤をしたことがないので

看取りの人が
夜どんな状態か
よく知らない。

ちょっと心配ではある。
初日というのもあるだろうが。

しかし、
ばあちゃんとの思い出を
思い起こすにはいい時間である。

ずーとヨコで見ていて
ありがとうと
ばあちゃんには
言い続ける。
声に出すのは恥ずかしいので
今はまだ心のなかではあるが。

じいちゃんとばあちゃんは
戦後からずーと
働き詰めの人生だった。

しかし
贅沢はせず、
ずーと借家にすみ、
着るもの、持ち物すべてが質素だった。

じいちゃんとばあちゃんは
コツコツ貯金をし
老後の資金を貯めていた。

でも
自分がくじけたとき
いつも助けてくれた。

大学のアメフト部で大怪我をし、
心を病み、大学をやめ
引きこもっていたときも


もう一度大学行きたいなら
行きなさいと
老後の大事な
お金を出してくれた。

他にも色々背中を押してくれた。

チキンな俺はばあちゃんに
助けられてばっかりだった。

その俺に
看取りという恩返しのチャンスが回ってきた。

経口での食事は諦めた。
だが
安らかな看取りは
看取りだけは達成したいと思う。